准看護師から正看護師になる方法は、主に3つある。ただし、生活状況や経験によって選べる選択肢が限られることもあるので、どの道を目指せるか確認しておこう。最短で正看護師を目指すなら、2年間の全日制の看護師学校養成所に通うことだ。全日制は平日の日中、朝から夕方までフルタイムで授業があるため、勉強時間がたっぷり取れる。よって、正看護師の国家資格の試験の合格率も全日制出身者が圧倒的に高いのだ。加えて、全日制の学校は全国に100以上あるので、どこでも比較的近場に見つけることができる。学校に通うために転居が必要だとハードルが高いが、近所なら最も効率的でおすすめだ。

ただし、誰もが全日制に通えるわけではない。准看護師の仕事を続けながら、正看護師へステップアップしたいという方もいる。全日制に通うには仕事を辞めなければならない。仕事を辞めたくない場合は定時制に通うのが現実的だ。定時制には昼間と夜間のところがある。ただし、全日制は2年だが、定時制の場合、受験資格を得られるまで3年かかる。3年目には実習が増えるので体力も必要だ。それを考慮してもなお正看護師を目指したいなら、定時制をおすすめする。

准看護師としての実務経験がすでに7年以上ある場合、看護師学校養成所の通信制を受講できる。登校日や病院実習もあるが、おもに通信教材で学習できるので、ワークスタイルを変えずにキャリアアップしたい人におすすめだ。このほか、准看護師のキャリアについて知りたい方は、准看護師の将来性とキャリアプランにもぜひ目を通しておいてほしい。